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書籍発刊のお知らせ
勝島功語録
養殖もの企業から天然もの企業になれ!
「本物・感性・知恵」を足で悟った人間力経営

定価1,575円
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TEL:025-545-5678 / FAX:025-545-5677
担当:芳澤


発刊にあたって
養殖もの企業から天然もの企業になれ!
-「本物・感性・知恵」を足で悟った人間力経営-

代表挨拶
 2002年12月12日、主人・勝島功が突然この世から去り、はや二年の月日が過ぎようとしています。
 主人は、税理士であり、経営情報サービス業として新潟から東京・首都圏にかけて、数百社の企業様と共に総合経営コンサルタントとして企業の活性化の課題に取り組んできました。そして新しい時代の「経営情報サービス企業」を目指す経営者として、常に社会の変化を捉え、お客様への貢献を第一に考え行動していました。
 私たち家族から見ても、バイタリティーの塊が鎧を着て戦場に向かう武士のような主人は、倒れる前日も、未来への夢を共有した経営者の集まり「カツシマサロン」の忘年会で、夢と希望と勇気を熱く語り、自分の元気を出席者の方々に与え続けていました。
 主人が亡くなった当初は、私自身、不安を抱えながらも、顧問先様には絶対にご迷惑をおかけしないように、スタッフが元気をなくさないように全力を尽くしてきました。まさか、私自身が会社の経営に関わるなどとは思ってもみなかったので、初めのうちは不安だらけの毎日で、逃げ出したくなる気持ちがなかったといったらうそになります。
 しかし、そんなとき、仏壇に掲げられた主人の写真の前に座り、不安な気持ちや悩み事、弱音を主人にぶつけると、握りこぶしを振り上げ「お前がそんなことでどうする」と、怒っている主人が目に浮かんできました。
 それからだと思います。不安な気持ちや悩み事、弱気になったときは、主人に語りかけ、主人が生きていたらどう対応するのかを考えるようになりました。主人ならどうするかを考え行動することで、今までの不安な気持ちや悩み事への重みが少しは減り、冷静に対処できるようになってきたように思います。
 幸いなことに、主人とは、会社や事務所、経営をはじめ、講演会など、何をするのも、どこへ行くのも一緒でした。今にして思えばそのようにして自分の人生も、仕事も、そして考え方から行動まで全てを私に見せ、教えてくれていたのだと思います。
 そのおかげで自然に、主人の考え方や対応の仕方が身に付いていたように思います。主人が常日頃何気なく言っていた言葉や対応の仕方が、今の私を支えてくれているといっても過言ではありません。
 生前主人は、「努力している姿は、人に見せてはいけない」「本を書くということは、命を削る思いで、書かなければいけない」と言って、自分の苦労話などを人に話すことを嫌っていました。そんな主人の思いがわかっているだけに、本書を発刊していいものかどうか、私自身が最後まで悩み続けていました。
 そんな時、主人も私も長い付き合いのある経営コンサルタントの宮本慎さん(プレジデントコミッティ代表取締役)から、
「勝島功先生の情熱・感性・行動力、そして理論を現実で実証された折々の言葉にまとめておくことは、時代の変化の中で闘っている多くの経営者にとって思考や行動の指針として参考になりますよ。今まとめておかないと後に続くものにとっての貴重な財産をなくすことになりますよ」と励まされて、本書を発刊することにしました。
 本書では、主人・勝島功が仕事について、経営について、人生について折々に語ってきた言葉を思い起こし、机の中に残してくれた講演草稿やアイデアのメモ、企業の経営者に発信したメッセージなどを元に、出来るだけ忠実に再現したつもりです。そのため、私がまとめたにも関わらず勝島功の語り口の文章になってることをお許しください。
 本書が勝島功をご支援いただき、共に企業の継続的発展を確信してこられた経営者の皆様に、何かの折に思い出していただき、目指す方向を確認するときの参考にしていただければ幸いです。
 主人は「これからの企業は野生化して本物にならなければ存続と発展はない」「本物になるためには、環境・時代・周囲の目に惑わされず、今“自分”がこの会社にいて、何が一番必要で重要であるかを“自力”で真剣に考える」「夢を具現化するためには、あらゆる手段を講じ、泥を被ってでも、また抵抗にも屈しない“自信”に満ちた強い意志を持つこと」と常に言い続け、企業の姿勢や経営者の使命について必死で叫び続けてきました。私たち(株)勝島経営研究所(ビジネスカツシマ)は、その思いを忠実に受け継いで、これからもお客様への貢献を第一に努力してまいります。
 最後に、本書を発刊するに当たりご尽力を頂きました日経事業出版センターの山川泰治様、福田聖子様と、資料整理をしていただきました三富則泰様に改めて感謝いたします。


2004年 9月
勝島 朝子